二子玉川心理ケースワークオフィス

決断する

今、あなたが「つらい」「苦しい」「本来の自分からかけ離れている」「もっとイキイキと人生を楽しみたい」 と感じているとしたら、それは、間違った決断の積み重ねから生じている可能性があります。

多くの方々のカウンセリングで学ばせていただいことに
間違った決断をする時には、不快な気分を感じながら決断していることが多いのです。

たとえば、ダイエットをしようと決断します。その時に、「好きな食事を制限する。間食はしない。甘えものをひかえる。」 というポイントに目を向けます。 するとテンションが落ちます。 「あ~、もう食べられないんだ。よし、明日からにしょう。」とこの時点で先伸すとういう決断をしてしまうのです。

成功する決断は、心地よさ、ワクワク感という快さを感じながら決断します。

痩せて美しくなった自分、着たい服が似合う自分に目を向けると、俄然やる気があがります。 「うん、なんか続けられそう。今日から頑張ろう。」となります。

良い決断するポイントにはもう一つあります。

私たちの無意識は変化しないことを選択する習性があります。そのため、望む自分に変化するよりも、 望まない今の自分の方が良いと判断してしまう傾向があるようです。
慣れない心地よさより、慣れた心地悪さを選択するのです。

心の悩みは生活習慣病と同じで、日常の積み重ねから生じている場合が多いのです。
何か、悪しき習慣をやめられないときは、どこかで「うんざり」しきれていないのです。 今の状態を不快であるとは確信していないのです。 その習慣に心の奥底では馴染んで「ホッ」としている自分がいるはずです。 変わる事の方が、大変で、怖くて不快なものと感じてしまいます。

長年の習慣から禁煙、禁酒に成功した方がおしゃいました。
何故、やめることが出来たかと、振り返ると「もう、うんざり」だったとおっしゃるのです。 身体には悪いし、お金の無駄だし、時間の無駄とも感じてきて、何よりやめようと思いながらやめられない自分に一番うんざりしていた。 その「うんざり感」よりも、やめたことで得られる、健康とか出費が減ること、 何よりも達成感と自分に対する自信などの期待が上回ってきたら、やめることに勢いがついたそうです。 そして、以前の自分には決して後戻しないと確信したそうです。

まとめますと、自分をよりよく変えたいときの決断のコツは
変えたくても変えることが出来なかった習慣に「もう、うんざり」と強く意識し、この状況に居続けることをやめることを決断する。
代わりに、習慣を変えていくことで得られる未来の自分を意識し、 ワクワクしながらイメージし日常の出来ることから少しずつ習慣化していくことです。
そして、この行為には素晴らしいおまけが付きます。 不快をベースに生きていた習慣が快をベースにした習慣に変わるのですから、 今まで恐怖と感じていたものが、そう思わなくなり、悩まされていたことからも解放されていきます。

なりたい自分は、自分で作れます。
なぜなら、今のあなたは過去の自分がこうなりたいと決断した結果だからです。
なりたい自分をカウンセリングを受けながらじっくり見つめてみませんか。

ワンポイント・アドバイス:会社が心地よくないと思っている方の場合、転職を考えることは決して悪いことではありません。 しかし、その前にプライベートに時間の使い方に目を向けてください。 自分の思い通りにプライベートの時間を使えているか? なぜなら、使えていないと不快な状態での決断の可能性が高いからです。