二子玉川心理ケースワークオフィス

怖くて出来ないことのなかに、本当にやりたいことがある

海に行くのを躊躇するヤドカリ

写真のヤドカリ君は海に行きたそうですが、怖いのでしょうか躊躇しています。

「怖くて出来ないこと」、「やりたくないこと」、「後回しにしていること」の中にこそ、 自分が最も「やってみたいこと」を探すヒントがあります。

例えば「好意をもつ人をお食事に誘うのは怖い。」
この場合の怖さは、これに失敗すると全てが終わるように感じるのです。
その後生きていても意味がないようにさえ感じてしまうからです。
このような思考を心理学では認知の歪みから生じる否定的思考と呼びます。
断られたからといって全てが終わるわけではない。
もう一度、誘っても良いし、それでも駄目なら、きっぱり諦めて別な人に向かうのもよいでしょう。
と考えるのが合理的思考です。
しかし、瞬間に無意識の信念が否定的思考を強力に生み出すため合理的思考なんて出る暇もなく、ただただ怖いのです。

そのために、やはりお誘いする勇気がなかなかわかないのです。

なぜ怖くなるのか?
実は、そこに「」があるからです。「熱」は「情熱」「熱望」「熱意」「熱狂」「熱中」「熱烈」などなど
熱があるということは「大切」なものだからです。
その「大切」なものを失うのではないかと思うから怖いのです。

怖いものの中には、情熱を持って守りたい大切なものが隠されているのです。

そして、その中には本当は自分の手に入れたいもの、自分がなりたいものも含まれているのです。

まずは、怖くて出来ないことのなかに、本当はやりたいと思っていることがあるか自問してみてください。

もしかすると
人前で話したいのかもしれません。
誰かに思いを打ち明けたいのかもしれません。
実は、友達が欲しいのかもしれません。
学校に行きたいのかもしれません。
働きたいのかもしれません。
会社を辞めて事業をしたいのかもしれません。
嫌いなあいつと仲直りしたいのかもしれません。
意見の合わないやつに、「そうだね」と言いたいのかもしれません。
怖い人に「怖いです、優しくしてください」と言いたいのかもしれません。
間違っていることをしている集団から離れたいのかもしれません。
嫌な相手から離れたいのかもしれません。
お年寄りや子どもに優しくしたいのかもしれません。
困っている人がいたらサポートしたいのかもしれません。
大切な人に「ありがとう」と言いたいのかもしれません。