二子玉川心理ケースワークオフィス

機嫌が良いことは社会貢献になる

『機嫌が良い事は社会貢献になる!
自分が機嫌よく幸せに暮らしているだけで、少なくとも3人先の人にまで、良い影響を与えられる。 誰かのために何かしなくちゃなどと思わなくても機嫌よく過ごしているだけで、周囲の人たちの幸せに貢献できるというわけです。』

人間関係をしなやかにするたった1つのルール

これは、良い言葉だ!解りやすいですし、今流行りの『今でしょう』ではないですが、すぐにやれそうですし。 また、他者へも自分にも良いことです。

このような言葉こそ、流行語大賞に選ばれて欲しいものです。 この言葉は『人間関係をしなやかにするたった1つのルール』 (渡辺奈都子著・ディスカバー)の中に書かれていた言葉です。

次に興味深い研究結果を3例紹介します。

  1. フランソワラブレー大学の新しい研究では、異なる会社の従業員
    1,100人にアンケートを行い、上司のマネジメントスタイルと従業員の
    士気の間にどのような相関関係があるかを調べました。
    自分たちの自主性と貢献度を上司から尊重されていると感じている
    従業員は、おしなべて高い士気を持っており、仕事のパフォーマンスも
    優れていました。
    一方、上司から信頼されていないと感じていたり、生産性が低いから
    もっと頑張るようにと常に「励まされている」従業員は、より多くの
    ストレスを抱えており、ストレスを家庭に持ち帰ることも多く、
    プライベートな生活や人間関係にも悪い影響を及ぼしていることがわかりました。

    出典:Journal of Business and Psychology
  2. ベイラー大学の研究では、上司からの虐待からくるストレスと、
    純粋に家族との関係から生じているストレスとを区分しつつ、職場の
    ストレスと家族関係に抱える問題との相関関係を調査しました。
    上司からのストレスは、家族との関係にも悪い影響を及ぼしていました。
    職場でストレスを受けた後だと、
    家に帰ったときに普段ならなんでもない些細なことが我慢できなかったりすることが起きやすいようです。

    出典:Personnel Psychology
  3. テルアビブ大学の研究チームは、成人820名に対して標準的な健康診断を行い、 それ以降、20年間にわたって彼らを追跡調査しました。
    調査期間中、被験者たちは、職場の状況について何度か聞き取り調査を受けました。
    例えば、上司の態度や、同僚は友好的かとどうか。
    またその間、彼らの健康状態は詳しくチェックされ、さまざまな医学的条件を考慮に入れて分析がなされました。
    その結果、同僚の友好度と死亡率との間には相関関係が存在し、 同僚の友好度を低く評価した被験者ほど高い死亡率を示すことが明らかになりました。
    職場で「仲間からの社会的サポート」をほとんど、あるいはまったく受けなかった被験者は、 サポートを受けていた被験者と比べて、調査期間中の死亡率が2.4倍にのぼり、 特に、調査開始時の年齢が38~43歳だった人にその傾向が顕著にみられました。

    出典:WIRED日本版

以上の研究結果は週に40時間以上過ごす職場での対人関係が家族関係や寿命にまで影響を与えている事を顕著に表しています。

身近な人にこそ、機嫌良く関わることが重要です。

選択理論心理学をご存じでしょうか。
冒頭に紹介しました渡辺奈都子さんの著作は、グラッサーの
選択理論心理学を大変解りやすく書かれたおすすめの本です。
選択理論心理学は、DV支援、教育におけるクオリティスクールの
実現へと全国的に広まっています。

職場で部下を持つ管理職の方、学校の先生、
子育て中のお父様お母様ぜひ、選択理論心理学の本をおすすめします。

人間関係をしなやかにするたった1つのルール 渡辺奈都子著 ディスカバー