二子玉川心理ケースワークオフィス

統合する私

私たちの一生は分離より始まります

私たちの一生は母胎からの分離より始まります。 物心がつく頃には得体の知れない不安と恐怖を体験し始めます。 この世が自分にとって好意的なのか否定的なのか探ります。 そこに、暴力、暴言、拒絶があればより明確に、自分の中に暴力、暴言、拒絶を取り入れます。 また、そこまで、表だったものがなくても徐々に不安と恐怖を取り入れ分離の意識は強くなります。

分離から苦しみは生まれる

分離によって本来の自分が阻害されることで、次の5つの領域での傷つきが起こります。

  1. 人とのかかわりが断絶されること
  2. 「できない自分」にしかなれないこと
  3. 他人を優先し、自己を抑えること
  4. 物事を悲観し、自分や他人を追い詰めること
  5. 自分をコントロールできない

以上の分離によって起きる傷つきが起きますと、他人との関係性として主従関係共依存を形成しやすくなります。 また、主従関係も共依存を避けるため頑なに遮断する、閉じこもると言う回避を選択することもあります。

分離から統合へ

分離は基本的に不安と恐怖から「快」と「不快」にジャッジすることから始まります。あたかも生きることは「快」と「不快」における一喜一憂の世界だと思い込んでしまいます。
そして、この事を「受け入れる」か、「回避する」か、「やり返す」かの三択を選びます。それを繰り返すうちに分離はより一層進み。 「嫉妬」「妬み」「恨み」「後悔」「罪悪感」「屈辱」「尊大」に包まれ自分に対して自信を失い。周りの意見や考え方を軸とする考えを受け入れていきます。

統合とは全ての自分を受け入れる

私たちは、分離の世界本質の自分とのバランスを取るための自我(エゴ)を形成します。 自我(エゴ)は分離の世界を生き抜くためのアイテムであり、傷つくことを受け入れ、ボロボロになって本質の自分を守ってくれている、 もう一人の自分です。ここで大事なことは自我(エゴ)は自分の本音とは限りません。 自我(エゴ)は分離の世界で生きていくための方便(「社会的にそれが望ましい」「無難だ」「無理に決まっている」「いつも私はこうなる」)を語ります。
統合しようと決意すると、自我(エゴ)は全力で「恐怖」「不安」「自信の無さ」を使って抵抗します。 その抵抗を全て受け入れながら、自分の本音を明確にしていきます。 自我(エゴ)は生存をかけて抵抗してきますので、その都度繰り返し実践して行くことが必要です。 この作業が統合につながります。

主従関係でも共依存でもない関係性へ

統合することで対人関係にも変化が起きます。 分離している状態では、依存がおきます。 依存が起きれば支配(コントロール)も起きます。 関係性のバランスが悪いと主従関係になり、バランスが取れても共依存の関係になります。
統合した私は、主従関係でも共依存でもない、独立した対等の関係性を築けていきます。

「統合する」、「主従関係・共依存からの脱却」に興味が湧きましたら、ぜひカウンセリングにお越しください。お待ちしております。
また現在カウンセリング継続の方もカウンセリングの中でお伝えください。
その方に最適な進め方で行ってまいります。お待ちしています。

スキーマ・フォーカスト・アプローチ ジェフリー・E・ヤング 金剛出版