二子玉川心理ケースワークオフィス

ヘルシースイッチ

トラウマスイッチが入ると
心の中の幼児が不安と恐怖で泣きじゃくり、
心の中の中学生が暴れだす。
体験によって模倣された大人の自分は
幼児と中学生を叱りつけ怒鳴りつけ罵倒する。
赤ちゃんは怯えて泣き止まず、
中学生は反抗的に嫌がることばかりするようになる。
心の中は疲弊し自堕落な生活を送っていく。
イメージして頂けると良いかと思います。

たとえ、トラウマスイッチがONになっても
ヘルシースイッチをONに出来れば大丈夫です。

予期せぬ出来事の記憶と共に、予期せぬ出来事を如何に捉えたかの記憶によって
トラウマスイッチになるかヘルシースイッチになるかが決まります。
前者は不可避ですが、後者は修正・形成可能です。
ここがヘルシースイッチ実装のポイントです。

では、ヘルシースイッチとは
心の中の赤ちゃんを優しく抱き抱え「大丈夫だよ」と声をかけ、いつもそばにいる。
中学生には寄り添って話を聞いて、共感しながらも「こんなことばかりしていても自分が損するだけだよ。」と優しく諭し、幸せになることを心から信じ、そして願ってくれる。
赤ちゃんや中学生を一方的に責める者に対して、上手に想いを伝えながら、相手との関係性を保ちながらも、身体を張って私を守ってくれる。
そう、いつも味方で、私を理解してくれて、共感してくれ、守ってくれるスーパーマンの様な存在の現れこそがヘルシースイッチです。

そうです!これこそが待ち望んでいたものです。
私を助ける人は、私(私の思考)だったのです。
子供の頃「いつか、誰かが、私を助けにきてくれる」と考えた方もいらっしゃるかも知れません。
最後に本当に助けるのは
大人になった「自分」なのです。

この大人の自分の登場こそが
ヘルシースイッチの正体です!

さて、どの様に形成していくか。
現在の素晴らしい心理学のテクニックを応用してみましょう。

1、セルフコントロールを身につける。
扁桃体系は無意識です。無意識をコントロールする第一歩は呼吸と脱力です。
次にセルフコントロールとして自律訓練法の基礎をマスターします。 いま流行のマインドフルネスも良いです。運動して筋力をつけることもセルフコントロールに効果的です。
2、ナラティブエクスポージャーセラピー(NET)
過去のトラウマ的な記憶を詳しく語り、文章化します。熱を帯びた熱い不快な記憶が冷めて安定した記憶へと置き換わります。 過去の辛い記憶による扁桃体系の反応が著しく安定します。
3、認知行動療法
自分の中に作り上げられた非論理で自分を責めたり、苦しめている思考を論理的で優しく活力が出る思考へと変えていく。 カウンセリングの中でもホームワークとして用いることが多いです。  
  • 日常気分記録表
  • 矢印技法
  • メリット・デメリット分析
4、認知行動療法応用編ロールプレイを行う
ロールプレイを用いて実践することで身につき方が強力になります。  
  • 声の外在化技法
  • 受け入れの逆説技法
  • 悪魔の代弁者技法
  • 恐れている幻想の技法
5、自分の心の中に最高のパートナーを作り上げる。
トラウマスイッチがONになったらヘルシースイッチもONにする。
禁止や変えるのではなく、機能を増やすと言う発想です。
決して私は私を責めることのない最高のパートナーを日常の中で自分の中に作り上げて行きましょう。この出会いは一生ものです。

以上の方法は参考文献にあげた書物で独学も可能です。

二子玉川心理ケースワークオフィスではわかり易く、面白く
一緒にヘルシースイッチを作り上げていきます。

是非、カウンセリングの扉を開けてみてください。